PCが重いときの最終手段!
SSD換装とメモリー増設の手順をまとめました。
図・写真を多数使ってまとめていますので、この手順で進めれば大丈夫かと思います。
Inspiron15-3000(3567)は非常にコスパが高く大人気で、私も購入しました。
なんといっても、CPUにはCore i3-7020Uを搭載し、メモリー4GBでHDDは1TBを搭載していながら、4万円台前半で購入できてしまうというのはホント破格!
ですが、
Windows10ではメモリー4GBでHDDという仕様ではちょっと重く感じることもあります。
そこで今回、Inspiron15-3000(3567)に以下の改造をしてみたので、その作業手順と効果を紹介します。
作業手順はできるだけ詳細にまとめましたので、きっとお役に立てると思います。
ちなみに、改造後は劇的に速くなりチョ〜快適です。
(早く改造すれば良かった)
大まかに書くと、作業手順は以下の通りです。
慎重に進める必要はありますが、まぁ、何とかなるでしょう。
HDDの内容をSSDにコピーするにあたり、
Windowsのシステムデータ等を含めて完全なクローンを作ります。
これにより、SSDに換装後に各種設定含めて全く同じ状態に復元できます。
Windowsをインストールし直すという方法もありますが、私はクローンを作って換装する方が難易度が低くて手間も少ないですし、換装後にうまく動かない場合に問題点の切り分けがしやすいのでおススメです。
私はSSDには
SanDisk製「SDSSDH3-500G-J25」
を選びました。
このSSDはSATA3.0ということで、USBに接続するための変換アダプターが必要になります。
私は以前購入したOwltech製「OWL-SI23EI-U2」を使用してパソコンにUSB接続しました。
接続するとこんな感じ。
私が使っているのはUSB2.0のものですが、
これから購入される方は、USB3.0対応のものを選んでください。
以下なんかどうでしょうか?
で、Inspiron15 3567は本体右側面のUSBは2.0、左側面にある2つのUSB端子は3.0です。
3.0の端子で作業しましょう。言うまでもなく、転送速度が全然違うので。
USB接続するSSDにドライブ名を設定します。
スタートメニューを右クリックして「コンピューターの管理」をクリック。
ここで「ディスクの初期化」というウィンドウが出たら「キャンセル」をクリック。
左の画面で「デバイスマネージャー」をクリックし、右画面の「ディスクドライブ」をクリックしたら内蔵HDDが表示されます。
Inspiron 15 3000(3567)の場合は、「TOSHIBA MQ01ABD100」というのが表示されているはず。
これを右クリックして「プロパティ」をクリック。
「ボリューム」タブをクリックし、「表示」ボタンをクリック。
パーティションのスタイルのところに表示される情報をチェックしてください。
ここでMBRと表示されるのか、GPTと表示されるのかを確認。
なお、私のInspiron15 3567では、「GPT」と表示されました。
改めて「ディスクの初期化」画面に入り、該当するパーティションスタイルを設定(今回私の場合は「GPT」を選択)して「OK」をクリック。
ディスク1のところで右クリックして「新しいシンプルボリューム」をクリック。
以降、設定ウィザードは全て「次へ」でOKです。
これでSSDがEドライブになりました。
まずは、PCの操作をしなくても画面が消えたりスリープに入らないように設定しましょう。
スタートボタンを右クリックして「電源オプション」を選択。
「次の時間が経過後、ディスプレイの電源を切る(電源に接続時)」を「なし」に。
「次の時間が経過後、PCをスリープ状態にする(電源に接続時)」を「なし」に。
で、PCを電源につないでください。
いよいよHDDの内容をSSDにコピーします。
コピーには「EaseUS Todo Backup Free」を使います。
以下に窓の杜のページを貼っておきます。
まずは「EaseUS Todo Backup Free」をインストールして、実行。
左上の「ハンバーガーメニュー」をクリックし、開いたメニューから「クローン」をクリック。
まず「ハードディスク0」のチェックボックスをクリックして「次へ」。
次の画面で「ハードディスク1」のチェックボックスをクリック。
左下の「高度なオプション」をクリックして「SSDに最適化」のにチェックを入れ、「OK」をクリックした後、「次へ」をクリック。
その後、ソース(コピー元:HDD)とターゲット(コピー先:SSD)の容量が表示されます。
私はこの状態でしばらく待ってたんですが、「実行」をクリックしないとコピーは始まりません。。。
「実行」をクリックしたらコピーが開始されますが、所要時間はHDDのデータ量によります。
とにかく待ちましょう。
(進捗%表示が途中で全く動かなくなって心配になりましたが、とにかく信じて待つべし!)
「ディスククローンが正常に完了しました」と表示されれば完了です。
さあ、いよいよSSD換装、メモリ増設作業に入ります。
パソコンの中は精密機器です。
電子部品は静電気に弱いので、静電気の発生しやすいセーター等は脱ぎましょう。
そして、作業前に窓枠を触るなどして静電気を放出しましょう。
それから、細かいネジをたくさん外しますので、作業台を片付けて見通しの良い状態にすると共に、ネジを置くトレーのようなものを用意すると良いでしょう。
小皿でも良いです。
あと、本体の分解をする際、ボディの勘合の隙間に何かを突っ込んでテコの原理でこじって開けるので、
薄い板状の物があると良いです。
私はこんなのを使っています。
iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
これから買うなら・・・
樹脂製で傷付きにくくて、精密ドライバーも付いてて、しかも安いこちらの方が良いかも。
OPPSK スマホ iPhone分解修理ツールキット21in1
DELLはPCを分解するためのマニュアルをネットで公開しています。
こちらを確認しながら作業を進めました。
Inspiron 15 3000 サービスマニュアル
この説明書によるとHDDの取り外しは以下の手順で進めることになります。
慎重にやれば大丈夫ですが、
失敗すればPCを壊してしまうので、自己責任でお願いします。
まずはPCをシャットダウンしてACアダプターを抜きましょう。
そしてバッテリーを外します。
バッテリーは本体裏面のレバーをスライドさせれば外れます。
バッテリーを外した後は、電源ボタンを5秒間長押ししてシステム基板の電荷を除去しましょう。
HDDを取り外すには、先に光学ドライブを外す必要があります。
(1)の箇所のネジを外します。
(2)の箇所に棒を突っ込んでDVDドライブをスライドさせて取り外します。
※この後あちこちのネジを外しますが、ネジのサイズはそれぞれ異なるので、しっかり分けて置いておきましょう。
間違えて違うネジで無理やり締め付けてしまうと故障の原因にもなり得ます。
そ・こ・で・・・
締め付けていた場所毎に、小皿や小箱に分けて置いてことをおススメします。
フセンで、どの場所のネジか書いておくとバッチリですね。
写真は、棒を突っ込んでDVDドライブをスライドさせたところです。
次はキーボードを外します。
キーボードはプラスチックのツメで引っかけて固定しているので、このツメのひっかかりを外す作業となります。
図にあるように、キーボードの奥側に窪みがあるのですが、そこにヘラを突っ込んでテコの原理でこじると、ツメが外れ本体から取り外せます。
(この作業は慎重に丁寧にやりましょう!)
外れたらゆっくり手前に裏返してください。
キーボードにつながっているフラットケーブルを外しましょう。
接続している黒いコネクタですが、
無理やり引っ張って外すのではなく、コネクタの黒い部分を上に押し上げると外れます。
このとき、ついでに光学ドライブのケーブルも外してください。
キーボードを取り外して、光学ドライブのフラットケーブルも外したところ。
↓ ↓ ↓
まずは、写真の5か所のネジを外します。
モニタを閉じてからパソコンを裏返して、
8か所+2か所+3か所のネジを外します。
ネジのサイズが違いますので、外したネジは種類毎に分けて置いておくと良いでしょう。
ちなみに、
図の赤い部分は、M2.5x8のサイズで8本。
青い部分は、M2x2のサイズで3本。
緑の部分は、M2x5のサイズで2本です。
取り付ける際は間違えないようにしましょう。
パソコンは裏返したままで、本体カバーの勘合部に薄板を差し込んで、テコの原理でツメを外していきます。
全部のツメを外すと裏ぶたが外れます。
さあ、いよいよSSD換装です。
まずはHDDのフラットケーブルを基板のコネクタから外します。
コネクタの黒い部分をカチッと上に押し上げたら外れます。
次に、ネジを4か所外します。
このネジはM2x3です。
ネジを外したらHDDを取り外し、
HDDから黒いコネクタを外してください。
HDDからブラケット(取付金具)を取り外します。
HDD側面のM3x3のネジを4か所外せばOKです。
ブラケットはSSDに取り付けてください。
写真の左側がHDD。その上に写っているのはHDDのコネクタ。
右側はSSDです。
HDDから外したコネクタをSSDに取り付けてください。
HDDが取り付けられていた場所にSSDを搭載しましょう。
取り付ける手順は外したときの逆にすればOKですね。
ネジは4か所。元々付いていたネジで締め付けましょう。
取り付けたらコネクタを接続してください。
フラットケーブルを差し込んで、コネクタの黒い部分を倒せば接続できます。
次はメモリ増設です。
メモリーモジュールの切込みの位置を確認して、裏表を間違えないようにしましょう。
図のように、新しいメモリーを斜めから差し込み、上から押し込みます。
クリップに引っかかるまでゆっくり押し込み、「カチッ」とはまればOKです。
「カチッ」とならなければ、メモリーモジュールを外してもう一度試してみてください。
あとは、外したときの逆の順番で組み立ててください。
使うネジは間違えないようにしましょう。
SanDiskのSSDになっていることが確認できます。
メモリー容量が12GBになっていることが確認できます。
では効果の確認です。
ドキドキ、ワクワクしてしまいます。
HDDのときのアクセススピードと、
SSDに換装後のアクセススピードを計測しました。
シーケンシャルリードは99.66MB/s ⇒ 534.3MB/s
シーケンシャルライドは96.69MB/s ⇒ 444.2MB/s
リードは約5.4倍、ライトは約4.6倍です。
いいですね!
早いっ!!
いかがでしたでしょうか?
少し手間はかかりますが、やって損なし。
とても快適になりました。
PCをバラしたことがない人でも、これを見れば換装できるようにと考えてまとめてみました。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
一応お決まりのフレーズとなりますが、
試される場合は自己責任でお願いします。