パソコンが立ち上がらないような壊れ方をすると、青ざめてしまいます。
個人の方でも、大事な思い出の写真がたくさん保存されていたら、なんとしてでもデータを救出したいと思いますよね。
世の中にはデータ復旧サービスというのがありますが、なかなかの金額になります。
そんなお金を出すほどではないという場合は、以下の方法を試してみても良いと思います。
先日私もやってみましたので、紹介します。
私が行った方法は、
PCから取り出したHDDとPCをUSB接続するもので、
接続には2000円程度のアダプタを使用します。
意外と簡単でした。
このアダプタがあれば、HDDのコピーやHDDからSSDへのコピーもできてしまうので、今後も重宝しそうです。
では、HDDからデータを救出する手順を順番に説明します。
概略、以下の手順になります。
初心者の方は、この時点で尻込みするかもしれませんが、大丈夫!できます。
大抵の場合、
デスクトップなら普通のドライバー
ノートなら精密ドライバーだけでOK!
精密ドライバーは100均でも買えると思いますが、なければホームセンターに行ってください。ネットで買っても良いでしょう。
私がばらしたのは、
富士通のデスクトップと、
DELLのノートPCです。
まず、電源を抜いて1時間程放置しましょう。
(30分位でも十分だと思いますが、十分に余裕をもって。)
ノートPCなら、バッテリーを外してください。
デスクトップはドライバーでネジを外していけば、HDDにたどり着けます。
配線はコネクタで接続されているので、引っ張れば抜けます。
富士通のデスクトップパソコンのHDDをとりだしたときの写真を参考に載せておきます。
次はノートPCですが、
今回ばらしたInspiron1526は、HDDの取り外しが簡単でした。
ネジ2か所を外すだけで、HDDを抜き取ることができます。
元々HDDを取り外し交換することも想定した設計になっているようです。
HDDを取り外す際は、落としたりぶつけたりすることのないよう注意してください。
ここまでできたら、全体の作業の8割は終わったようなものです。
HDDを外したら、HDDの仕様を確認します。
接続方式には、IDEとSATA(シリアルATA)という2種類があります。
更に、IDEの場合、デスクトップ用とノート用でコネクタの形状が違います。
デスクトップでは3.5インチHDD、ノートでは2.5インチHDDを使っています。
(一部のモバイルパソコンでは1.8インチを使用しているものもあります。)
本体の表示で明確に記載されていなければ、端子の形状を確認すれば分かります。
それぞれ以下のような端子になっています。
取り外したHDDの端子形状はこんな感じでした。
■IDEのHDD端子
■SATAのHDD端子
という訳で、
富士通のデスクトップパソコンのHDDは3.5インチのIDE、
DELLのノートPCのHDDは2.5インチのSATAということが分かります。
HDD本体には型番が記載されているので、
インターネットで調べてもIDEなのかSATAなのかは分かりますが、
端子の形状を見れば一目瞭然ですね。
IDE用とSATA用では端子形状が異なるのでアダプタも違います。
購入する際は注意しましょう。
実はIDEにもSATAにも使えるアダプタがありますので、私はこれを使用しました。
Owltech製「OWL-SI23EI-U2」
ちなみに、私はすぐに欲しかったので電気店で購入したのですが、2,980円。
ネットではもう少し安く購入できます。
OWL-SI23EI-U2の説明書を載せておきます。
説明書がシンプルなのはいいですね。
それだけ簡単ということですので。
接続は簡単!
コネクタは挿すべきところにしか挿さらないので、安心して作業できます。
接続する順番は以下の通りです。
接続するとこんな感じです。
あとは、PCが外付けHDDとして認識するのを待つだけ。 ただし、もしHDDから機械的な異音がするようなら電源を切って作業を中止しましょう。
HDDをつないだときの様子はこんな感じ。PCでの認識が終わったらエクスプローラが開きます。
HDDが認識されると、HDDの中身が普通にエクスプローラーで見れるようになります。
あとは必要なファイルをコピーするだけ。
その際、
移動ではなくコピーしてください。
万一移動中に何かトラブルがあったとき、元のHDDのデータは残っていてほしいので。
また、
コピー作業中にHDDが故障してしまうことも考え、
大事なファイルを優先して先にコピーすることをおすすめします。
以上ですが、
極めて快適・簡単にHDDの中身をコピーできました。
一応お決まりのフレーズとなりますが、
試される場合は自己責任でお願いします。